ネオソウルとSoulquarians

90年代を抱きしめ、ルーツと音の対話で世に黒く妖艶な炎を灯したSoulquariansとは

Soulquarians—

D’Angelo、Erykah Badu、Common、Questlove、J Dilla  and more!

Soulquariansの音が一体どのように生まれ、何を拒み、どこへ向かったのか──。 それは、ジャンルの解説ではなく、“都市と魂のドキュメント”。 音ではなく「余白」、テクニックではなく「祈り」、グルーヴではなく「呼吸」。 この講義は、その静かな革命の記録である。

Soulquarians——D’Angelo、Erykah Badu、Common、Questlove、J Dillaらが、Electric Lady Studiosという名の“神殿”に集い、商業主義に背を向け、呼吸と温度で音を紡いだ“魂の集合体”。ネオソウルを生み出したカリスマたち。 このレッスンでは、ネオソウルという名で語られがちなこのムーブメントの思想的起源、演奏美学、録音哲学、そして終焉と継承までを辿る。

🎶 特長

・先生と生徒の会話形式で、読みやすくテンポよく学べる

・クイズ付きで知識だけでなく“思考”としての学びが残る

・年表や音楽理論では触れられない、“なぜその音が鳴ったのか”を深堀り

・実在スポットやレコード、DJカルチャーまで網羅する現場感のある体験

🎻 このレッスンで得られること

・「音楽を聴く」ではなく「音楽で考える」感性が育つ

・ネオソウルの深さ・広さを、カルチャーと人生の両方の視点から再発見できる

・自分の“耳”と“日常”に新しい軸が宿る

🎹目次

【SoulquariansとElectric Lady Studios】

ネオソウルを録音した魂と伝説のスタジオ

Soulquariansという黒い共鳴体

Electric Lady Studios

【Soulquariansのメンバー】

音で会話し、融合というセンスで昇華させた才能たち

Soulquariansのメンバー①　D`Angelo・Erykah Badu

Soulquariansのメンバー②　J Dilla・Questlove

Soulquariansのメンバー③　Common・Ray Hargrove・Bilal

Soulquariansのメンバー④　James Poyser・Pino Palladino・Mos Def(Yasiin Bey)

【終焉と継承】

いまもなお輝き続け、継承される魂

Soulquariansが残したもの

【メディア】

参考音源・スポット紹介

🎺概要説明

【SoulquariansとElectric Lady Studios】

- ネオソウルを録音した魂と伝説のスタジオ

ネオソウルとは、ジャンルではなく“在り方”だった。
D’Angelo、Erykah Badu、Questlove、J Dilla…

時代に逆行するように、彼らはNYのElectric Lady Studiosに集い、誰のためでもない音を鳴らした。
録音エンジニアRussell Elevadoの手による滲むような音像、即興で交差する魂のセッション。このレッスンでは、ネオソウルの思想的起源から、Soulquariansという黒い共鳴体の誕生、録音美学、そして終焉と継承までを追う。
“音”ではなく“余白”、“進化”ではなく“融合”。
そのすべてを包み込んだ伝説の空間＝Electric Lady Studiosの物語とともに。

【Soulquariansのメンバー】

- 音で会話し融合というセンスで昇華させた才能たち

Soulquariansの中心には、名前が前に出ない表現者たちがいた。
詩人として時代を彫ったCommon、ジャズの血を通わせたRoy Hargrove、
声で形を壊したBilal、空気を操ったJames Poyser、低音で支えたPino Palladino、
言葉を光に変えたYasiin Bey（Mos Def）——彼らがいたから“ネオソウルは揺らぎながら立った”。

このレッスンでは、そうした“音の陰の革命者”たちの哲学と演奏美学を紐解いていく。
音の主張ではなく、余白・間・空気・祈りで構築された彼らのプレイは、
Soulquariansのサウンドに“生きている感覚”を与えた。

ネオソウルがただのジャンルで終わらなかった理由が、ここにある。
主役の背後にあった、静かで強靭な魂の記録。

【終焉と継承】

- いまなお輝き続け、継承される魂

Soulquariansが集ったのは、たった数年の奇跡だった。
D’Angelo、Bilal、Common、Erykah──その誰もが、“音”ではなく“在り方”を追い求めた。
だが、即興・対話・空気で成り立つ音楽は、商業主義にとっては“売りにくい”ものでもあった。

レーベルによってお蔵入りされた名盤、プレッシャーに沈んだ天才、
それでも彼らは音楽を「商品」ではなく「祈り」として鳴らし続けた。

このレッスンでは、Soulquariansの終焉と、その後に広がった“呼吸の哲学”を辿っていく。
スタジオが消えても、思想は地下室に、寝室に、再びローズピアノとともに灯っている。
時代を超えてもなお世界中の音楽家たちに受け継がれていった“静かな火”の記録。