常に等身大の自分で
"日常"という"アート"を体現し続ける
ストリートダンサーKYOGO
KYOGO
category:Dancer
KYOGO
category:Dancer
関西ダンスシーンで圧倒的な存在感を放ち、日本国内外からも高い評価を得る日本が誇るKYOGOが語った。
自身の経験や発想から生まれるアーティスティックな表現は見る者の五感を奪うかのように魅了する。彼はどのジャンルでもない一線を超越した”アート”としてのダンスを追求するアーティストだ。
ステージでの彼は音と調和し、自身の中にあるストーリーをダンスという表現方法で魅せてくれる。繊細だが遊び心と自由を忘れない、彼の表現の核とも言えるストリートマインドも感じられるのではないだろうか。
音、振り、構成、演出、アティチュード、あらゆる角度で、ほどよい心地よさと、ユーモアを感じる絶妙な違和感で、彼が描くストーリーにオーディエンスはすっかり引き込まれてしまう。
バトルやショーケース、ジャッジ、インストラクターとして活躍する傍ら、ストリートダンスの舞台公演という場でも彼は表現者としてアーティスト性を磨いてきた。
D’oam(Dance Of Artistic Moverz)のメンバーの一員として活動してきた彼は国内外でダンス公演を行ってきた。
ストリートダンスの舞台公演はヨーロッパを中心にシーンが存在するが、日本のダンスシーンにおいてその存在は今なおまだまだニッチな分野だ。
彼が所属するD’oamは今から約20年前の日本で自主公演でストリートダンスの舞台公演を実現し、ダンスをアートとして昇格させたパイオニア的存在として国内外問わず現在も多くの熱狂的かつ感度の高いファンからリスペクトを受けている。
舞台公演というストーリー性やアーティスト性、時にはタフなフィジカルも求められるシチュエーションが、彼をアーティストとして輝かせ、深みを与える。徹底的に自身のアイディアやインスピレーションと向き合い、表現に落とし込んでゆく職人肌を感じる彼のスタイルのルーツが感じられた。
バトルやコンテストのように得点、勝敗で何かを図ることだけではなく、もっともっと自由にストリートの解釈で自分を表現したい。という情熱が、彼が語る表情や言葉遣いから伝わってくる。彼自身がダンスという表現に出会ったストリートのマインドを軸に、純粋にいいものをダンスシーン以外のオーディエンスが楽しめる入り口を広げていきたいと語った。
風が吹くと草木が揺れることが当たり前のように、自分が音に包まれた時どんな動きをするだろうと、彼の表現は自然が互いに影響し合うように音とリンクしている。
彼の目の前にあるもの、自然や人、モノ、コト、音、社会情勢、すべてが彼のインスピレーションの源だ。
幼少期は海と山に囲まれた田舎で自然の中を走り回り、自由な発想で子供らしい遊び方ができる環境に恵まれていた。自然と遊ぶことでカラダの使い方を学び、自然が彼のクリエイティビティと感性を磨いた。
今の彼の表現者としてのフィジカルとマインドは自身のルーツからも大きな影響を受けている。
最近は畑で野菜や果物の成長に触れ、今まで以上に自然と触れ合う時間を大切にしているそうだ。いつか自分から生まれる表現のルーツを感じられる自然がある場所に身を置きたい。家族や仲間と自分のルーツや自分から生まれる表現をシェアしたい。と教えてくれた。
繊細でコアなアーティスティックな一面と彼の洗練されたストリートマインドを独自のバランス感覚でミックスし表現するアーティスティックムーバーKYOGO。これから先どんなストーリーを魅せてくれるのだろうか。